ヒゲ剃り後の赤み・かゆみはなぜ？原因と炎症を抑える正しいケア方法

2025年11月25日

「しっかり剃ったはずなのに、肌がヒリヒリして赤い…」「時間が経つとかゆみが出てきて、つい掻いてしまう」。毎日のヒゲ剃りで、そんな肌トラブルに悩んでいませんか？

僕自身は比較的肌が強いタイプで、赤みやかゆみに悩まされたことはありませんでした。ただ、周りには「カミソリだとダメだから電気シェーバーに変えた」という友人もいます。カミソリ負けによる赤み・かゆみは、決して珍しい悩みではないのです。

この記事では、ヒゲ剃り後に赤みやかゆみが起こる原因から、すぐにできる応急処置、正しい予防方法までを分かりやすく解説します。僕が実践している工夫も交えながらお伝えしますので、ぜひ参考にしてください。

ヒゲ剃り後の肌トラブル、その正体は「カミソリ負け」

ヒゲ剃り後に起こる赤み、かゆみ、ブツブツなどの症状は、一般的に「カミソリ負け」と呼ばれます。まずは、その症状と原因を正しく理解することから始めましょう。

カミソリ負けの主な症状

カミソリ負けは、一つの症状だけでなく、いくつかのサインとなって現れます。

症状	詳細
赤み・かゆみ	肌がヒリヒリし、炎症を起こしている状態。
赤いブツブツ	毛穴が細菌感染し、ニキビのようになった状態。
出血	カミソリの刃で皮膚の表面を傷つけてしまった状態。
色素沈着	炎症が繰り返され、肌が黒ずんで見える状態。

僕の場合、赤みやかゆみよりも「出血」がメインのトラブルでした。特にカミソリの切れ味が悪くなってから、1回で剃れなくて3〜4回同じ場所を剃って血が出る…あれは本当に嫌でしたね。

カミソリ負けによるブツブツや毛嚢炎の詳しい対策については、別の記事で解説しています。

なぜ起こる？2つの根本的な原因

では、なぜカミソリでヒゲを剃ると、このようなトラブルが起きてしまうのでしょうか。主な原因は2つあります。

角質層のバリア機能低下
私たちの肌の表面は、約0.02mmという非常に薄い「角質層」で覆われています。この角質層が、水分の蒸発を防いだり、外部の刺激から肌を守る「バリア」の役割をしています。しかし、ヒゲ剃りの際、カミソリの刃はヒゲと一緒にこの大切な角質層まで削り取ってしまいます。バリア機能が低下した肌は無防備な状態になり、少しの刺激でも赤みやかゆみを引き起こしやすくなるのです。
細菌感染
角質層が傷つくと、そこから黄色ブドウ球菌などの細菌が侵入しやすくなります。特に、不衛生なカミソリを使っていると、細菌感染のリスクはさらに高まります。細菌が毛穴の奥で炎症を起こすと、「毛嚢炎（もうのうえん）」と呼ばれるニキビのような赤いブツブツができてしまいます。

毎日のことだからこそ、ちゃんと対策することが大切です。僕も以前、カミソリを半年くらい使い続けていたことがあって、5〜6回同じ場所を剃っても傷つくし、すごく嫌でした。交換したら劇的に良くなって、「こんなに違うの？」と驚いたのを覚えています。

肌荒れやカミソリ負けの総合的な対策も併せてチェックしてみてください。

毎日のひと工夫で変わる！肌を守る正しいヒゲ剃り手順

カミソリ負けを防ぐには、ヒゲを剃る前の「準備」と、正しい「剃り方」が非常に重要です。少しの手間をかけるだけで、肌への負担は大きく変わります。

1. 準備編：シェービング前の3ステップ

いきなり剃り始めるのはNGです。肌とヒゲを万全の状態に整えましょう。

洗顔で汚れをオフ
まずは、ぬるま湯で顔を洗い、肌表面の皮脂や汚れを落とします。これにより、細菌感染のリスクを減らすことができます。
蒸しタオルでヒゲを柔らかく
濡らしたタオルを電子レンジで30秒ほど温め、蒸しタオルを作ります。これを顔に当ててヒゲを温めると、水分を含んで柔らかくなり、スムーズに剃れるようになります。

正直に言うと、僕は蒸しタオルは家ではやっていません。面倒なので…。その代わり、夜のお風呂でヒゲ剃りをすることで、湯舟につかって代用しています。入浴時の蒸気と温かさが蒸しタオルの代わりになるんですよね。わざわざタオルを準備するよりも、お風呂のついでに済ませるのが現実的だと思います。
シェービング剤で肌を保護
シェービング剤は、肌とカミソリの刃の間のクッションとなり、摩擦を減らす重要な役割があります。肌質に合わせて選びましょう。

タイプ	特徴	こんな人におすすめ
フォーム	泡状で肌を優しく保護する。	敏感肌の人
ジェル	透明で剃る場所が見やすい。	初心者の人
クリーム	保湿力が高く、しっとり仕上がる。	乾燥肌の人

肌質に合わせたシェービング剤の選び方については、別記事で詳しく解説しています。

2. 実践編：肌に優しいヒゲの剃り方

準備が整ったら、いよいよシェービングです。ポイントは「優しく、適切な順番で」剃ることです。

剃る順番：「もみあげ→頬→口周り→アゴ」の順番で、毛が柔らかい部分から剃り始めましょう。皮膚が薄くデリケートな部分は後回しにするのがコツです。
剃る方向：まずは毛の流れに沿って剃る「順剃り」で全体を処理します。剃り残しが気になる部分だけ、逆方向から剃る「逆剃り」を行いましょう。逆剃りは肌への負担が大きいため、最小限に留めるのがポイントです。
力加減：力を入れてゴシゴシ剃るのは絶対にやめましょう。カミソリを肌に軽く当て、滑らせるようなイメージで優しく剃ります。

カミソリの切れ味の見極め方も重要です。僕の場合、通常1〜2回で剃れる部分が、3〜4回往復しないと剃れなくなった時が交換のサインです。同じ場所を何度も剃る必要が出てきたら、切れ味が悪くなっている証拠。早めに交換することで、肌へのダメージを最小限に抑えられます。

肌荒れ知らずの正しいヒゲ剃り方法も併せて参考にしてください。

もし赤み・かゆみが出たら？緊急時の応急処置

正しい方法で剃っても、体調や肌のコンディションによってはカミソリ負けが起きてしまうこともあります。そんな時は、慌てずに対処しましょう。

ステップ1：まずは冷やして炎症を抑える

ヒリヒリとした赤みを感じたら、まずは冷やすことが最優先です。

方法：冷水で濡らした清潔なタオルや、タオルで包んだ保冷剤を優しく患部に当てます。
効果：冷やすことで血管が収縮し、炎症や腫れを和らげる効果があります。
注意点：氷などを直接肌に当てると凍傷のリスクがあるため、必ずタオルなどで包んでください。

ステップ2：徹底した保湿でバリア機能を回復

ヒゲ剃り後の肌は、水分が失われ非常に乾燥しています。バリア機能を回復させるため、すぐに保湿ケアを行いましょう。

化粧水：まずは化粧水でたっぷりと水分を補給します。アルコール成分が少ない、低刺激性のものを選ぶのがおすすめです。
乳液・クリーム：化粧水で与えた水分が蒸発しないよう、乳液やクリームで蓋をします。ワセリンなども、肌表面に膜を作って保護する効果が期待できます。

僕は冬場の乾燥対策として、お風呂上がりにUNOのオールインワンで保湿しています。化粧水とか乳液とか正直よくわからないので、オールインワンにしました。髭剃り直後にやるかやらないかで全然違いますね。特に冬は保湿しないと「いやな感じ」がすごく気になります。

ただ、お風呂でヒゲ剃りをした後、すぐに保湿できないこともあります。理想は剃った直後に保湿することですが、現実的にはお風呂上がりまで待つことになりますよね。それでも、保湿しないよりは断然マシです。

髭剃り後の保湿ケアの科学的な解説も参考にしてみてください。

💡 ヒゲ剃り後のケアにおすすめ

カミソリ負けを防ぐには、肌に優しいアフターケアが重要です。NULL アフターシェーブローションは、楽天ランキング1位を獲得した人気商品で、ヒゲ剃り後の肌を優しく保護してくれます。

ステップ3：市販薬を上手に活用する

冷却や保湿をしても症状が改善しない場合は、市販薬を使うのも一つの方法です。ただし、自己判断での長期使用は避け、症状に合わせて選びましょう。

症状のレベル	有効な成分の例
軽度の赤み・かゆみ	グリチルリチン酸2K、ウフェナマート（非ステロイド性抗炎症成分）
少し強めの炎症	ヒドロコルチゾン酢酸エステル（弱いステロイド）
化膿している場合	抗生物質配合の軟膏

注意：ステロイド系の薬は効果が高い反面、副作用のリスクもあります。顔への使用は特に慎重に行い、1週間以上使用しても改善しない場合や、症状が悪化する場合は、迷わず皮膚科を受診してください。